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2007年度社団法人三浦青年会議所 |
| 理事長所信 |
| 第46代理事長 加藤隆史 |
「進化」
〜新たなるステージに向かって〜 |
【はじめに】
私は豊かさの中に生まれてきた世代の一人です。物があふれ、自由の中にある不自由を嘆き、食べ物は毎度3回食卓に並ぶ、それが当たり前のような生活をしてきた自分は、当たり前だと思った瞬間から、本当に大切なもの、家族や社会や友人に対して、心の底からの感謝の気持ちやありがたいと言う感覚が薄れてしまっていたような気がしました。 22歳で社会人の一員になった私は、仕事以外の時間は自分のためだけに使い、楽しい事、自分がやりたい事だけに興味を持ち、社会人の一員になったという自覚に乏しい青年でした。そんな駄目な若者にも人生の転機が訪れ、24歳で青年会議所の門をたたくことになりました。入会以降結婚をし、子供が産まれ、自分自身の人生のイベントをことごとく三浦JCと共に迎え、その都度人の温かさを知り、決して一人では生きていないことをを改めて知らされました。気がつくと自分を大人にしてくれたJCと言う存在は、学生時代には経験できなかった、たくさんの気づきを与えてくれたかけがえのない勉強の場所になっていました。今となってはJC活動を通して築いた友情や経験は何にも替えることの出来ない財産となり、十二年間休むことなくJC活動が出来たのも共に汗をかき感動をわかち合えた仲間がいたからです。これからも真の感謝の気持ちを忘れることなく、豊かな三浦の地域社会を目指し、組織の進化と共にまちづくり・ひとづくりにチャレンジして行きます。
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【進化その1 呼び覚まそう人間力!】
近年、順調に会員拡大を成功させてきました。気がつくと、入会3年未満のメンバーが半数近くを占め、我々は急激な世代交代の波に包まれています。それと同時に、三浦JCの次代を担う人材、「人づくり」が最大の課題になっています。 新入会員に対しての三浦JC独自の研修プログラムやカリキュラムなどは今まで存在せず、どちらかと言うと、新入会員に対しては、JC活動に参加して経験を積むことがJCを知る一番の近道だと言う風潮が続いてきました。自分の肌で感じるJC観も大事なことの一つですが、ベーシック的なJCの本質を勉強することも今後のJC生活を送る上では重要なファクターになると考えます。入会3年未満のメンバーがそれぞれベーシック的な研修に参加し、青年会議所の存在意義を学んでいってもらいたいと思います。基本的なJCに対する価値観を共有することによって、そこからまた新たな自分なりの価値観が生まれ、本来持っている未だ気づかない自分自身の人間力を呼び覚ます事の要因につながると感じます。「人間力」とは誰もが持っている人としての「真の力」であり、「真の力」を呼び覚ますには、勇気・知恵・努力・忍耐が必要とされ、愛や夢を持ち、ひとり一人が志を抱く事だと考えます。即ち、本来誰もが持ち合わせている可能性を秘めた“無限の力”なのです。しかし未だにその人間力に気がついていない人、発揮できていない人がたくさんいるのが現状です。せっかく青年会議所に入会したのだから、自分の心の中に潜む“無限の力”を最大限に発揮できるように、何事にも受身にまわらず、貪欲に、見たい・知りたい・聞きたいという気持ちを持って、より能動的に行動をしてください。やがて、それは自分自身の新たな一面を見い出し、JC以でも自分を取り巻く色々な環境に対して自信を持って采配を振るえることにつながるのです。まずは自らが行動し、経験しないことには始まりません。そして事業を終えた後の達成感こそ青年会議所の素晴らしさであり、自分の中に眠っている人間力を呼び覚ますことの出来る原点であると考えます。
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【進化その2 毅然たるまちづくり!】
自分達の住むまちにどれだけ満足している人がいるでしょうか。物質的・精神的な豊かさの充実、利便性、治安維持・環境保全など、全てを兼ね備えた理想郷は存在しないと私は思います。しかしその理想郷に少しでも近づく事ができる様に、諸先輩方から飽くなきまちづくりへの挑戦をしてきました。本来我々の目指す“まちづくり”とは行政・市民・専門家、ジャンルを問わず全てが参加する広い意味で使われています。一人でも多くの人々と共に市民意識変革の波を興すと言う、広域で公益な広い視野のまちづくりを目指していかなくてはならないと感じます。まちづくりとは誰もが参加可能で誰もが利益を得る事が、本当の理想であると考えます。青年会議所はその輪を広げ、イニシアティブをとることが出来る可能性を秘めた団体です。少数の指導者にこのまちの運命を委ねる、誰かのせいにして嘆く事から抜け出す為に、我がまち三浦を理想郷へと導くべく行動して行きます。広めていきましょうまちづくりの意義や大切さを。そして目標を持ってまちづくりの先導的な役割を果たすことこそが三浦JCの使命なのです。目標がある以上やらなければいけない、やるしかないという気概を持って、失敗を恐れずに我々は毅然とした態度で真正面からまちづくりにチャレンジしていきます。そして2005年に策定した「郷土愛溢れる潮(うしお)響くまちを育む」というビジョンをさらに検証をし、議論と行動を重ね、実現にむけて進化を試みていきます。
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【進化その3 良心をもって・・次代の育成!】
我が国の経済は戦後目覚しい勢いで発展を遂げ、経済大国へと変貌を成し遂げました。しかしバランスが取れていたはずの経済は、いつしか利益だけを追求した寂しい社会を生み出し、物質的な豊かさを得た半面、人として生きていくのに必要な「良心」をはぐくむ徳育を置き去りにしてきてしまった様に思います。
子供の頃私が親や祖父母からよく聞いた話です。「戦後日本が貧しいとされていた時代、悪いことをすると近所のおじさんやおばさんに必ず怒られ、学校では先生からの愛の鞭が飛び、それ以上に親が子供を戒めたものだ。」と。戦後の慌しく貧しい世の中でも、日本人全体がきっと「良心」を持っていて、そんな社会生活の中で子供は善悪の境を築き上げていた時代だと想像します。今の日本には叱ってくれる近所のおじさんやおばさん、真剣に叱ることの出来る親、最近の教育に関する記事を読んでいても愛を持った教育現場さえ少なくなってきているような気がしてなりません。
そして気がかりな事は、わが国の年少人口は徐々に減少してきていることです。昭和25年、15歳未満の人口が約35%以上を締めていた頃に比べ、現在では65歳以上の高齢者人口を下回る、総人口の14%にも満たない状況に陥っています。三浦にあって、少子高齢化の最先端であると言っても過言ではありません。年少人口が極端に減り、将来の三浦の担い手が少ないというのはとても深刻な問題ですし、さらに彼らが三浦というまちに魅力を感じなければ働く場所もあえて求めず、住む場所も変えてしまうでしょう。三浦の最も誇れるべき点は、三方を海に囲まれた素晴らしい環境と、陸には季節を感じさせる花や食物が多く実り、三浦JCビジョンの要綱にも謳われている通り、固有の歴史・伝統・文化と言った精神的なすばらしい部分が存在することです。これら「地の利」を活かして、数少ない将来の三浦の担い手に、郷土愛が持てて、大人になっても三浦に住みたいと思えるような事業を考えていかなければなりません。そして素晴らしい三浦の自然を通して道徳心を育んでもらい、善悪の境をきっちり理解できる豊かな心を持った子供達を我々大人が「良心」をもって育てていきたいものです。少年達が新聞の三面記事を賑わすことの無い時代を想像しつつ青少年育成事業なんて要らない!と言う日がきっと来ることを信じて行動していきましょう。
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【進化その4 魅力と絆!】
会員の拡大は永遠のテーマと言っても過言ではないでしょう。四十歳で卒業させられてしまう団体。新鮮な風が常に吹き込まれ、やがてその風は違うグランドを求めて吹き去って行く。僕たち自身も風であり、ずっとその場所に留まることは出来ません。限られた時間の中だけでいかに自分の風を吹かせ、次のステージに向かう事ができるのか。時間には限りがあるからこそ、“いま”が大事であり、それを感じた時に青年としてのエネルギーが発揮されるのです。JCは会社や学校では経験できない学びや人と人との繋がり、感動を得ることができる場所です。そして、その経験は必ず地域や自分の会社や家庭にプラスになることと確信しています。「こんな時代だから」を理由に青年会議所入会を敬遠されがちな昨今ではありますが、世の中がなんとなく元気のない今だからこそ、共に汗をかき、感動のできる青年会議所の魅力ある部分を存分にアピールして、奉仕と修練と友情を共に育める同士を探し求めていきましょう。数多くの仲間の存在は、会としてのスケールを膨らませ、進化した事業展開を創造することが出来ます。またその事業展開をする上でメンバーひとり一人のエネルギーは重要なまちづくりの糧となります。その糧はやがて自分を磨き、共に感動することによって会員相互の絆へと変わっていくのです。
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【進化その5 情報の共有と発信!】
総務と情報を扱う事は、組織の根幹を担うと言うことです。言わば組織の核にならなければなりません。三浦JCを地道に陰で支え、やって当たり前と言われることを淡々とこなし、地味だけどボリュームのある仕事量は誰もが素通りしたくなる委員会の一つです。しかしながら誰かがそれをやらなければ会としての根幹が崩れてしまいます。これからも引き続き会の「核」として、運営を担う自覚と誇りを持つことは勿論のこと、「核」を担う人材育成にも努めていただき、緊張感のある諸会議運営を目指していきましょう。
そして、まちづくりを行っていく上で非常に重要な要素を占めるのは、どうして、なぜその事業を行いたいかと言う主旨・目的が重要になってきます。大義無くして我々の事業は成立しません。大義をなし崩しにすると、会の虚弱体質化に繋がります。本当にまちのため、我々のためになる事業なのかを理事会の中で全ての理事・役員が納得するまで議論をする。そこでは、役職や年齢・性別を超越し、全ての理事会構成メンバーが対等に議論しあう場所でなければならないのです。真剣に、時には親身になって一緒に事業の本質について議論をする。お互いが切磋琢磨しあってこそ、本来の友情であり、仲間としてのあるべき姿なのだと確信しています。それぞれに与えられた会議への出席義務と責任を果たすとはどう言う事か、もう一度深く考えて欲しいと思っています。
そして青年会議所の活動は、意外と周りの人たちには知られていないのが現状だと思います。情報発信ツールとして三浦JCのホームページを進化させ、それを駆使して我々の活動を社会に発信していきましょう。そしてインターネット上でもメンバー間の情報交換・交流の場所を提供できるようなホームページの運営を心がけてください。
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| 【進化その6 新たな自分探し!】
青年会議所の魅力の一つに、出向があります。日本・地区・ブロックで活躍している人に会いに行く。今はまだ出会えていないけど、そこには必ず気の合う同士がいるはずです。その時に出会えた仲間やその時に経験したことは、きっと自分の一生の財産になるになることでしょう。そしてそこで得た財産はこれからの自分自身のJC活動の支えになり、自分の枠や器をさらに広げることの出来る新たな自分探しへと繋がるはずです。物怖じせず、ちょっとの無理をして出向にチャレンジしてください。
そして昨年三浦JCは、21年ぶりに神奈川ブロック協議会会長を輩出しました。会長輩出に伴い神奈川ブロックに出向したメンバーは、それぞれがJAYCEEとしてのスキルアップを果たし、彼らが得た経験や努力はこれからの三浦JCにフィードバックされることと確信しています。またそれを経験した三浦JC自身もさらにスキルアップをしていかなければなりません。まさに、真価を問われるのはこれからなのです。2007年度と言う年は、ごまかしの利かない、仲良しの団体ではない真剣な団体を目指す近年には無い緊張感の持てる年だと考えます。きっと昨年得たこの貴重な経験は会にとって進化をもたらし、そしてその進化はまちづくりやひとづくりに反映され、新生三浦JCの誕生を予感させます。新たなるステージは“いま”からです。これからも常に進化する団体を目指して行動していきます。
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| 【さいごに】
45年前に産声を上げた三浦JCは、その時代に合ったまちづくりの指標を掲げ、ゆっくりと、且つ、着実に歴史と実績を積み重ねてきました。諸先輩方の並々ならぬ苦労やまちづくりに対するおもいは、脈々と受け継がれ、ついには世紀をまたぎ2007年と言う時を迎えました。その受け継がれてきたおもいや伝統は、これから先も継承していかなければならないのと同時に、我々現役メンバーは新たな歴史を刻んで行く主役にならなければなりません。今まで三浦JCが歩んできた道程を再確認し、いま主役となる我々が50周年に向け、新たなアクションを起こしていきましょう。進化し続けなければいけない三浦JCにとっては45回目の誕生日はただの通過点に過ぎません。間もなく訪れる50周年と言う新たなるステージ向かって共に進化を遂げていきましょう。
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