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公益社団法人三浦青年会議所 2024年度理事長所信
第63代理事長 出口 景介
挑戦
~己を信じ、仲間と共に、未知なる一歩を踏み出そう!~
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【はじめに】

   青年会議所とは何なのか。一言でいえば、地域を盛り上げ貢献する団体だと言えるでしょう。その一方で、奉仕・友情・修練という 3 つの信条を軸にした、人の成長を促す組織だと捉えることもできます。
 それは何故なのか。地域を盛り上げて引っ張っていくという奉仕活動を行う ためには、自身が描いた目標を達成する能力、即ち自己実現の力がなければなりません。その自己実現の力をつけるため、日々修練を重ね、一人では達成できな いような課題も、切磋琢磨し固い友情を誓った仲間と挑戦し続けることで、その奉仕活動がはじめて地域にとって効果のある運動になり、まちが変わっていく のです。
 では、人が自分自身の成長を実感できるのはどんなときでしょうか。それは、 大きな目標達成のために壁を乗り越えたとき、目標を達成する効率が良くなったとき、自分の活動を他人に評価されたとき、だと私は考えます。
 自分ができる範囲のことを自分のペースで行っているうちは決して成長できません。自分には難しいと臆したときに自分の殻を破って一歩踏み出し、課題を クリアしようと挑戦することが人の成長に繋がると信じています。
 だからこそ私は今年度、「挑戦」という言葉をスローガンに掲げ、4 つの委員 会を設けさせていただきました。メンバーの自己成長を目的とした次世代人財開発委員会。組織運営の改革と地域連携を図る総務渉外委員会。まちづくりに関 心のある人財を育て、新たな三浦を創造する三浦創造委員会。そして、海と共に生きる三浦の素晴らしさを伝え、未来のまちの在り方を考える未来共育委員会。 この 4 つの委員会でより良い三浦の実現に挑戦させていただきます。

【次代を担う Jaycee の育成に挑戦】

 社会全体のシステム、人の在り方、生活様式等の変容スピードは年々加速しています。この三浦青年会議所においても、会員数の減少や入会歴の浅いメンバーの割合増加など、入会してすぐに理事として運営に関わってもらわねばならないメンバーもいます。
 だからこそ、役職に振り回されて自身の本来の目的を見失わないよう、自分たちが何のために JCに入会し、ここで何を得て、どのように人生に活かしたいのか、次世代人財開発委員会が人財開発ビジョンの策定と研修の機会を提供することで、Jaycee としての地域の課題を解決するリーダー育成を目指します。
 そして、Jaycee という個の能力アップだけでなく三浦 JCの組織として、持続可能な人財開発ができるよう、研修の仕組みづくりを行い、三浦青年会議所から一人でも多くの地域のリーダーが輩出される体制を整えることを他の委員会と連携して挑戦致します。
 また、本年も三浦青年会議所の継続事業として長年開催してきた献血事業を開催します。近年の開催日、開催場所と参加者データ等、エビデンスを基に、より多くの方に参加・協力をして頂けるよう構築して参ります。

【組織改革と地域防災連携に挑戦】

 三浦青年会議所が一年間の運動を全うするためには、度重なる会議の中で活発な議論を交わし、志を一つにできるよう、総務渉外委員会による会議設営が必要不可欠です。時代の流れが速い今だからこそ、新しい情報を常に取り入れ、会の発展に寄与できる情報共有、組織作りを行います。
 加えて、近年三浦 JC 内で話題に上がっていた会議システムの更新にも挑戦を致します。現段階でもオンライン会議は併用していますが、多忙の中、会議の時間を作ってくれている仲間のためにも、円滑な議事進行ができるシステムのアップデートを行います。
 また、本年は渉外活動として地域の防災連携を図ります。災害復旧においては自助・共助・公助と3つのステージがありますが、災害発生時から 48,72 時間までは公的な援助は受けられない可能性が高く、各自治体、家族単位での避難生活を余儀なくされます。この三浦でも避難所を設置する機会は年に数回ありますが、幸いにも大災害になることはなく避難所の利用も少ないのが現状です。
 そこで、地域の防災体制の実地検証が必要だと考えます。いつか来る大災害の備えとして、三浦市をはじめ各機関と連携を図るだけでなく、JC間の連携として神奈川ブロック協議会で締結している災害時相互連携支援ガイドライン規定CHARMかながわの利用も視野に入れ、実際に避難所生活を体験する事業を構築することで、災害への備えの大切さを学ぶ機会を創出します。
 さらに、アフターコロナでやっと本格的に開催できるようになった三浦 JC シニア会との OB合同例会を今年も実施することで、三浦青年会議所の縦の繋がりを深めます。

【これからの三浦の創造に挑戦】

 まちづくりに必要なことは、今住んでいる自分たちのまちの現状を理解した上で、これからどうしていきたいのかを考え、運動を展開できる人財を増やしていくことにあります。
 私が市議会議員になってまちづくりに関わっているのも、自分や仲間の考えを市政に反映させ、より良い三浦を創っていきたいと強く感じているからです。この想いは小学生のときからありましたが、特に思いが強くなったのは、私が中学生の時に始まった三浦市主催の「みうらっ子議会」の経験です。
 このみうらっ子議会とは、中学生の参加者たちが、現職の市議会議員さながら自分たちのまちに対して議論を重ね、市長に提言する子ども議会のことですが、参加当時、「自分たちで花火ができる環境にしたい」という目的から、補導される22時以降の花火を禁止する条例、言い換えれば、22時までは花火ができる条例を提言しました。その結果、条例が制定され、自分たちが三浦を変えたと感じられる、特別な経験を味わうことができました。
 このように、子どものうちから、自分たちの考えたことが市政に反映され、より良いまちになったという成功体験を積み重ねることが、まちに関心の持てる人財の育成につながり、これからの三浦のまちづくりに必要不可欠です。
 昨年の 2023 年に、こども家庭庁が発足し、こども基本法が施行されました。その中で、各自治体のこども施策に子どもの意見を反映させる措置を講ずると明記されたこのタイミングだからこそ、三浦創造委員会は、三浦のこども政策の在り方について市長と議論を交わす機会を創出いたします。そして、その経験をもとに、三浦青年会議所の持てるすべてのネットワークを使い、子どものうちから自分たちのまちに対してアクションを起こせる環境を整え、若者がまちづくりに関心を持てるよう、より良い三浦の創造に挑戦します。

【郷土愛育む未来の人財成長に挑戦】

 三浦市は三方が海に囲まれており、畑の耕地面積も市内総面積の約 37%と、海と畑のまちといっても過言ではありません。このような土地柄ですから、農産物・海産物は豊かで、毎年多くの観光客が訪れていただける素晴らしいまちです。
 しかしながら、現実問題として若者の流出は止まりません。そもそも市内には高校が1校と昨年開校したばかりの専門学校1校しかありませんので、中学卒業後、ほとんどの学生が市外に進学することになります。そして大学や専門学校への進学、就職などで地元を離れる若者も多く存在します。
 私は、ずっと若者たちが三浦から出ずに「井の中の蛙」になって欲しいとは思っていません。むしろ三浦から出て、大海を知り、若い目のうちに他の地域の暮らしを経験した上で、俯瞰的に三浦の良さに気づいてほしいと考えます。
 だから、「やっぱり三浦がいい」と気づき、帰って来て住み続けてもらえるように、若者たちがこの三浦を離れる前に、このまちが海の恩恵で発展したまちであること、この三浦がこれからも海と共に生きる素晴らしいまちであることを伝えていかなければなりません。
 そこで未来共育委員会では、今後の三浦の発展のために海をどう活用していくのか、「海業」という概念を軸に考えながら、三浦の財産である海の素晴らしさを子どもたちに伝え、郷土愛を育む事業に挑戦いたします。
 そして、私も小学生のときに出場したわんぱく相撲三浦場所を本年も開催いたします。相撲は日本の伝統行事であり、三浦市初声町でも昔から伝わる文化であります。正々堂々、相手に身体をぶつける取り組みには、スポーツのような単純な勝ち負けよりも、相手がいることで自分の力を試せることに敬意と感謝ができるという、日本人が古来から大切にしてきた礼節が遺憾なく発揮される場であります。三浦の子どもたちの健全育成を目指し三浦市、三浦市相撲連盟と共に取り組んで参ります。

【結びに】

 青年会議所活動とは挑戦の連続であります。与えられる役職も違えば、その年の目指す方向性、計画も年度ごとに異なり、常に新しい環境に身を置かれるわけであります。ただ、その中であえて「挑戦」と掲げさせていただのは、自分自身に負けるな、時代や空気に流されるな、自分の理想を貫け、ということを1 年間 叫び続けたいからであります。
 私自身、入会してからこれまでの 8 年間、何度も自分自身に負け、挫けそうになったことがあります。うまく議案が書けなかったり、期限を守れなかったり、ときには自分のキャパシティを越えていたりと周りに迷惑をかけることも多々ありました。しかし、内容だけは絶対に譲らないで貫き通したのは、この選択が自分の成長に繋がり、三浦のためになると確信を持っていたからです。
 だからこそメンバーには、自分の出来る範囲で物事を考えるのではなく、自分の出来る範囲の一歩先を常に狙って今年度、力強く踏み出して頂きたい。そして その一歩が変化の起点となり、より良い三浦の実現に繋がるという経験を体験してほしい。また、その成功体験をもとに、今一度、何のために JCをやっているのか自身の腹に落とし込むことで、力強い三浦青年会議所を作っていきたいと考えております。
 会員数も年々少なくなる中、先輩たちが築き上げてきた 63 年間の歴史を紡ぎ、愛する三浦のために全力でまちづくりのできる三浦青年会議所であり続けるためにも、まずは理事長自らが率先して物事に挑戦している姿を見せ、自分が、仲間が、三浦青年会議所が様々な成長によって大きく成長している姿を理想に掲げ、公益社団法人三浦青年会議所第 63 代理事長として 1年間、邁進させていただきます。

理事写真

2024年度理事長
第63代理事長 出口 景介

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